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今も鮮やかなロックンロールの記憶に包まれた夜

すべてのメンバーが匿名、世の中を煙に巻くような茶化した服に身を包み、挑発的な歌詞でご機嫌なロックンロールを奏でる。そんなロックバンドがかつて存在していた。彼らの音楽はメッセージ性を持ちながらも、どこか親しみやすく、多くの謎に包まれながら今も多くのロックファンに愛されている。
忌野清志郎氏によく似た人物が在籍したことでも知られる伝説的な日本のロックバンド。それが1988年に結成されたTHE TIMERSである。その記念すべき1stアルバム「THE TIMERS」(1989年発売)に、未発表曲などを加えたスペシャルエディション盤が、2016年11月23日にリリースされた。それをうけ、一夜限りのレアイベント「THE TIMERS スペシャル・エディション発売記念 トークショー&秘蔵映像上映会&オフ会」が、昨年12月12日にテラススクエアの2階にある「テラステーブル」にて開催された。

THE TIMERSの曲が流れるイベント会場では、まず今回のスペシャルエディション盤のライナーノーツを執筆し、元東芝EMI社員時代にはバンドのプロモーションを手がけ、熱烈な忌野清志郎ファンでもある高橋Rock Me Baby氏が、間近でみたTHE TIMERSの足跡をたどりつつ、皆を笑わせるユニークなトークで会場を温めた。その後、満を持して登場したのが杉山章二丸氏。彼はTHE TIMERSのドラマーPAH氏によく似た人物として知られる。さらにTHE TIMERSのギターテクニックを務めたシャブちゃんこと山本キヨシ氏も参加し、バンドの内部にいた彼らにしか分からない秘話などを語り会場を大いに盛り上げた。
バンドの秘蔵映像の上映タイムには、開始直前に演奏中止に追い込まれ、会場全体が騒然とした学園祭での伝説のライブ映像なども特別上映。


過激な服装と扇動的な歌詞でありながら、ロックの初期衝動に溢れ、どこか懐かしく響くメロディ。そしてバンドのボーカルを務めたZERRYこと忌野清志郎氏によく似た人物によるパーフォマンスは、当時も今も変わらずロックロールが持つピースで熱くハッピーなメッセージを僕らに投げかけている。
いくどか再集結をしつつも、全体では短い活動期間の間にテレビCMなどでも知られるThe Monkeesのカバー曲である「デイ・ドリーム・ビリーバー」、「タイマーズのテーマ」、「ロックン仁義」など名演名曲を残したTHE TIMERS。


時代が変わっても今も問題提起をしながら、多くの人々を魅了し続ける彼らの音楽。THE TIMERSが奏でたロックンロールと、人々の心に訴えかけるリアルなメッセージは今も色あせることはない。

  • 「THE TIMERS スペシャル・エディション発売記念 トークショー&秘蔵映像上映会&オフ会」
  • 2016年12月12日(会期終了)会場:テラステーブル

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