蕎麦と日常
2017.7.16

東京の粋、といえば蕎麦もそのひとつだろう。

あくまで個人的な印象だが、いい街にはいい蕎麦屋が一軒はあるように思う。

それは里山や田舎道で出合うそれとは、少し異なる。東京のそれは極めて都会的な食べ物であるという感じだろうか。神田には、いわずと知れた蕎麦の名店がいくつかある。先日訪れたかんだやぶそばもそのひとつだ。

蕎麦はよく、昔の人のファストフードである、と言われるが、果たして本当にそうだろうか?蕎麦にはどこか食べ物を超えた何かがあるように思う。何もないから蕎麦ではなく、蕎麦が無性に食べたくなるときがある。

それは、夏でも秋でも、冬でも春でも、変わらない。蕎麦は都会人のソウルフードなのである。

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