TRANS ARTS TOKYO 2017
2017.10.12

「UP TOKYO」とは、皇居の北東、谷根千から大丸有(大手町・丸の内・有楽町)まで半径2kmほどのエリア。ここは江戸期の生活文化から高度成長期の近代文化、グローバルに展開する現代文化、そして時を越えた文化資源の宝庫だ。幕末から文明開化、戦前戦後、現代へと日本の文化・歴史の流れが街に宿っている。歩いているだけでも時代を越え、街の風情が変化する。

 

夏目漱石が千駄木に暮らし、処女作『吾輩は猫である』を、森鴎外は『舞姫』を執筆。上野の杜には、戊辰戦争で戦った西郷隆盛像と彰義隊の墓が並び、「上野不忍池競馬」のために整備した不忍池がある。和洋が見事に折衷した旧岩崎邸庭園。戦後の闇市から電気街として発展した萌える秋葉原。武家屋敷の敷地は学校となり、江戸の胃袋を支えた“やっちゃば”「神田青物市場」があった粋な神田。周恩来が愛した本場中華料理街であり世界最大の古書の街である神保町。「UP TOKYO」は、戦後アメリカ文化を吸収し消費文化を拡大していった渋谷や六本木エリアとは対称的なベクトルで進化している。



TRANS ARTS TOKYO 2017は、「UP TOKYO」の歴史軸をタイムトラベルし、その文化的生態系を知覚するアートプロジェクトフェス。森に入り身体を解放するように「UP TOKYO」に潜入しその魅力を堪能してほしい。「UP TOKYO」を私たちでつくっていくためにもプログラムに参加して小さな冒険を楽しんでほしい。

  • 開催概要: 10月13日(金) – 10月29日(日)
  • 会場: [TAT STATION、五十通り、一八通り、小川広場、ワテラス、アーツ千代田 3331、美学校
  • 主催: TRANS ARTS TOKYO 2017実行委員会
  • 協賛: 住友商事株式会社、安田不動産株式会社、新日鉄興和不動産株式会社、株式会社大林組、株式会社久保工、コカ・コーライーストジャパン株式会社
  • 協力: 一般社団法人淡路エリアマネジメント、東京文化資源会議、神田スポーツ祭り2017、神田錦町二丁目町会、神田錦町三丁目第一町会、小川町三丁目南部町会、五十稲荷神社、美濃窯業株式会社、美学校、HEAD 研究会、tokyobike、神田一八エリア振興会、株式会社クロスブリッジ、UR都市機構、カンダビルヂング協会、アーツ千代田 3331
  • 後援: 千代田区、千代田区観光協会
  • TRANS ARTS TOKYO 2017 公式Webサイト
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