ジョアンナ・タガダ・ホフベック
おもいやりとやさしさ
2022.8.21

テラススクエアフォトエキシビションVol.24はフランス人アーティストのジョアンナ・タガダ・ホフベックの個展を開催します。

以下、本展キュレーターによるテキストです。

ジョアンナ・タガダ・ホフベックはフランス生まれのアーティストです。フランスのストラスブール高等芸術学校で学び、現在はイングランド南東部のオックスフォードシャーで生活をしながら、絵画、ドローイング、インスタレーション、彫刻、映画、写真、ガーデニング、執筆など、ジャンル横断的な活動を行っています。

アーティストとしての活動と同じ比重でカルチャープロジェクト「Poetic Pastel」を主導したり、ティーカルチャーにまつわる出版物「Journal du Thé – Contemporary Tea Culture」を手がけ、世界中のアーティストたちとコラボレーションをしています。2018年には作品集「Daily Practice」(InOtherWords)、翌年には「Do Insects Play ?」(Chose Commune)、2022年には初版100部限定の「Work The Soul Must Have」(Jane & Jeremy)を出版。国内外での個展、グループ展、アートフェアに多数参加するなど、近年その活動にはますます注目が集まっています。

ジョアンナ・タガダ・ホフベックの作品は、作家自身が積極的に関わる自然との密接な関係と観察に触発されることで生まれています。

本展には親しい人たちや、人の営みと共にある自然、古今東西のティーカルチャーなど、これまで作品やメディアの中で展開されてきた作家の活動を知る人にとっては馴染み深く、初めて触れる人にとっては親しみやすくどこか懐かしい風景がフォトグラフィーとして広がっています。

これらの作品は本展のタイトルが示すように、小さくても親密なコミュニティという、人と人、人と自然との関係において、大切なものは何か?という問いをなげかけているようです。
また作家にとって写真を撮るということは、その手法において絵を描くこととも地続きであることが表明されています。
そしてそれらに通底するのは、先行きの不明瞭な混沌とした現代社会においても、一貫してポジティブな気持ちを喚起させる、生きる喜びと輝きに溢れた日々の実践であり精神なのです。

With the support of Minami Kanesawa
協力:金沢みなみ

テキスト=加藤孝司 Takashi Kato

  • テラススクエアフォトエキシビションVol.24
    ジョアンナ・タガダ・ホフベック おもいやりとやさしさ
    Caring & Tender -A painter’s photographic diary-
  • 住所: 千代田区神田錦町3-22 テラススクエア 1F エントランスロビー
  • 開催日時: 2022年8月22日(月)〜2022年11月18日(金) / 8:00~20:00(最終日は18:30までとなります)
  • 休館日: 土曜・日曜・祝日・年末年始 入場無料
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