Jenn Kang
Vapor Trail
2023.2.09

2月20日からスタートするTerrace Square Photo Exhibition Vol.26は、アメリカやヨーロッパ、韓国を中心に、ファッションやファインアートの分野で活躍するJenn Kangの、日本のギャラリーでは初となる個展を開催します。

JennはDEW MAGAZINEや、最近ではBEHIND THE BLINDS MAGAZINEで撮影したことでも注目を集めています。
今回展示される作品は、韓国ソウルの郊外の川辺を中心に撮影された写真です。 写し出されているのは自然の断片であると彼女は言います。「水」、「光」と「反射」は彼女の作品にあってパーソナルでありながら普遍的なテーマです。水の流れと光の反射という、決して一つの場所と時間にとどまることはないものを、B&Wとカラーを織り交ぜて繊細に表現したこのシリーズは、今後も展開される彼女の作品の中心的なモチーフです。
展示タイトルとなる「Vapor Trail」は、飛行機雲という意味で、日本カルチャーにも影響を受けている彼女が、荒井由美の歌「ひこうき雲」にインスパイアされてつけたものです。

展示初日となる2月20日(月)18:00-20:00は作家も在廊予定です。ぜひご高覧ください。

以下、本展キュレーターによるテキストです。

水面にゆらめく水の流れと光のリフレクション。場所は郊外と自然を緩やかに仕切る川、あるいは海岸だろうか?それ写されたそれは、広大なものにも見えるし、手に触れることができそうなほど親密な、身近にあるもののようにも感じることができる。写真はそれを写しとる時、あたかもそれが、現実のものであると見る者に錯覚させる。その錯覚こそが、写真の本質でもあると雄弁に語るかのように。
Jenn Kangは、LAとソウルを拠点に活動をするフォトグラファーである。その写真のフィールドは、アートをその占有地にしながら、時にファッションや、その他ジャンル分けされないものへと、そのかたちを変換させる。
畏怖する対象として自然を写真というメディウムを用いて、目=レンズで捉え、フィルムにあるイメージとして定着させるとき、色彩と光は作家と相関関係にある。
それが他者、または自己であろうと、被写体との繋がりをもとに写真を撮るという作家にとって、もはや、そこに自然発生的に生まれる境界線はさほど大きな意味をなさない。なぜなら、写真こそがその間隙を埋めるものなのだから。

Text テキスト=加藤孝司 Takashi Kato

  • テラススクエアフォトエキシビションVol.26「JENN KANG Vapor Trail 」
  • 住所: 千代田区神田錦町3-22 テラススクエア 1F エントランスロビー
  • 開催日時: 2023年2月20日(月)〜2023年5月19日(金) / 8:00~20:00(最終日は18:30までとなります)
  • 休館日: 土曜・日曜・祝日・年末年始 入場無料
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