Dialogue with photography #4
Monochrome Diary / Landscape
2025.1.21

Dialogue with photography #4は、「Monochrome Diary / Landscape」をテーマに、アメリカ人フォトグラファーのMatthew Genitempo、ポーランド生まれでアイスランド在住のフォトグラファーAgnieszka Sosnowska、日本で活動するMasato Ninomiyaと加藤孝司の4人によるテーマ展を開催します。

写真は日常を記録するという意味において「日記」に例えることができます。あるいは、人が睡眠時に見る「夢」はモノクロームであることが多いことが知られています。
今回ご紹介する4名のフォトグラファーは、モノクローム(白黒)で写真を撮影しています。それらが写し出すのは、日常でありながら、非日常を感じさせる風景でありポートレートです。

持続的、断続的、神格的、一般的、道徳的、感覚的、現実的、超現実的、規律的、浪費的、相対的、絶対的。

静けさをまとった、時に見る者の視線の焦点を揺さぶるこれらの写真は、望むとのぞまざるとに関わらず、それらとつねに向き合わされているようにもみえます。だからこそ、そこに現実ではない、「夢」のイメージを想起する人もいるかもしれません。しかし、それらはまぎれもなく私たちを取り巻く世界であり、「私」にとっての個人的な世界でもあります。確かなのは、写真が扱うものは、まぎれもない「現実」でありながら、人間のイマジナリーが生み出した想像上のものでもあるということ。

そのような相反するものと向き合う「写真」の在り方とは何なのか。平等で寛容にもみえるこれらの写真に対し、私たちは「みること」でそれらと対峙することしかできないのでしょうか。現実に向き合うほどに超現実的になることがあり、あらゆる断面が全体につながっているように、すべての人がこれらを自分の物語であると感じることも できるでしょう。そのような懐の深さこそが写真の本質的な一断面でもあるのです。

Text=Takashi Kato


Matthew Genitempo


Agnieszka Sosnowska


Masato Ninomiya


Takashi Kato

  • テラススクエアフォトエキシビションVol.33「Dialogue with photography #4 Monochrome Diary / Landscape」
  • 住所: 千代田区神田錦町3-22 テラススクエア 1F エントランスロビー
  • 会期:2025年1月27日(月)ー2025年5月23日(金) / 8:00~20:00(最終日は19:00までとなります)
  • 休館日: 土曜・日曜・祝日、入場無料
  • 主催:テラススクエア | 協賛 住友商事 | 企画 加藤孝司、三浦哲生
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