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「駿河台 矢口」店主 。
矢口憲一さんインタビュー<前編>

神田に凄腕のヘアメイクアップアーティストが美容室を開いたという噂を聞いたのが、5月くらい。それがファッション写真や雑誌「ポパイ」などで活躍する矢口憲一さんだと知った。おしゃれなこと、楽しいことが大好きなアンサンブル編集部は早速矢口さんの予約制のサロンを予約。ヘアカットをお願いしながら、インタビューをさせていただくことになった。

インタヴュー後編はこちらです。

ー オープンしたのはいつですか?

今年の5月です。この8月で3ヶ月経ちます

ー ヘアメイクのお仕事を始めたのはいつになりますか?

もともと美容師として始めて今年で25年になります。ヘアメイクの師匠に出会ってからはアシスタントをしながら、髪の毛を切るのは好きだったので美容室でも働いていました。

ー 様々な経験を重ね、美容室をオープンさせた理由を教えてください。ヘアメイクアップアーティストとして活動をされながら、いつかは自分のお店をという構想はお持ちだったのでしょうか。

そうですね。ずっとあったのですが、物件にもなかなか恵まれまず、知り合いの紹介でやっと理想的なこの場所に出会ったという感じです。

ー 主に東京の西側で活動されている矢口さんが最初、神田駿河台と聞いたときどのような印象を持ちましたか?

もともと生まれが台東区今戸で、東京のいわゆる東側の方でした。神保町の書店街には昔から本を見にきたりしていましたので、このエリアには親しみはありました。

ーーそうでしたか。美容室の空間がミニマルで素敵ですね。

まだまだ途中なんですよ。ぼちぼちやっている感じで未完成状態です。空間自体は富山で設計をしている昔からの知り合いの荒井洋平くんに、シンプルな空間に改装してもらいました。置いてあるものに関しては知り合いに綾部徹之進さんというレコード愛好家の方がいて、いろいろ教えて頂いています。

ーー店内の音響や置かれている本にもこだわりを感じるのですが、どのようなものですか?

スピーカーは昔の学校の校内放送で使われていた(50年代アメリカ製)ものを綾部さんに見立てていただきました。低音が抑えめでいい音がします。雑誌は神保町の古書店「マグニフ」の店主もお客さんで来てくれていて、面白そうな雑誌を探してくれます。文庫は友達のライターの大池明日香ちゃんが僕の好きそうな本を持ってきてくれるんですよ。

ーー矢口さんのヘアメイクの原体験、ルーツを教えてください。

20歳の頃、小原康司氏に弟子入りし、ヘアメイクでの立ち振舞いを学びました。師匠が自由が丘に「traffic」というサロンを立ち上げる際に初代スタッフとして10年間サロンとヘアメイクを両立していきました。
師匠の仕事仲間の カメラマン、スタイリストのアシスタントをしていたのが、僕と同じ世代で、次第に彼らも僕も互いに独立して、ファッションや雑誌の仕事を一緒にするようになりました。

ーーヘアメイクアップのお仕事もクリエイティブなお仕事ですからインプットをすることが重要ですよね。そういった意味では、昔の本や写真集などを身近にみることができるこのエリアは知識を得る場所としてはいいですよね。

そう思います。ヘアメイクの仕事にもインプットがとても重要なんですよ。神田という街もそうですが、自分が普段仕事を一緒にしている仲間や環境にもすごく刺激をもらっています。

<インタヴューは次回、後編に続きます>

写真と文=加藤孝司

  • 駿河台 矢口
  • 営業時間:アポイントメント制
  • 定休日:不定休(完全予約制)
  • 住所:東京都千代田区神田駿河台3-5 大池ビル 2階
  • mail: ‭surugadai.yaguchi@gmail.com
  • Instagram: @kenichi_yaguchi
  • https://hair-salon-5584.business.site

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