そこから見つめ続ける風景。
草野庸子の写真
2019.10.10

テラススクエアフォトエキシビション Vol.14は、今注目すべき写真家 草野庸子の新作による個展になります。

「SEE は眼を使うこと。SIGHT は眼の力 視力。VISONは 視る能力 幻。視る能力は個々のものであり、実在しないとされているであろう幻などもそこには含まれる」。
写真とは一瞬を切り取る装置であるという草野にとって、同時にその一瞬は連続する時間の中にあるものでもある。
花というその実存においても、抽象としてのイメージにおいても、たしかにそこに在りながらも刹那的なものである存在を、ただその在りようのままに写し出すこと。
イメージは掴まえにいくのではなく、やつてくる。やがて来るべき時は、今この一瞬の中にすでに幻のように存在しているのだ。

草野庸子|Yoko Kusano
1993年、福島県生まれ。桑沢デザイン研究所卒。2014年にキヤノン写真新世紀優秀賞(佐内正史選)選出。2018年LUMIX MEETS BEYOND 2020 BY JAPANESE PHOTOGRAPHERS展に選出され Amsterdam Paris 東京と巡回展を行う。 写真集2017年『EVERYTHING IS TEMPORARY(すべてが一時的なものです)』、2018年『Across the Sea』を刊行。
https://kusanoyoko.tumblr.com

テキスト=加藤孝司 Takashi Kato

  • テラススクエアフォトエキシビション #14
    草野庸子 (s s)vision
  • 住所: 千代田区神田錦町3-22 テラススクエア 1F エントランスロビー
  • 開催日時: 2019年10月8日(火)〜12月26日(火) / 8:00~20:00
  • 休館日: 土曜・日曜・祝日
  • 入場無料

  • オープニングトークイベント&レセプション
  • 開催日: 2019年10月25日(金)
  • 出演: 草野庸子、森岡督行(森岡書店)、加藤孝司(デザインジャーナリスト/フォトグラファー)
  • 【トークイベント】 1F エントランスロビー ※19:00~20:00頃まで
  • 【レセプション】 2F テラステーブル ※20:00~22:00頃まで
  • 参加費:無料・予約不要
SHARE
top