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白い世界

「草木のない溶岩台地、静寂の中の氷河湖、月面のような大地、火星のような乾いた土、、アイスランドを旅した著者はいつしか別の惑星に迷い込んだような気持ちになった」(text:ERIKO KAJI)

テラススクエアフォトエキシビョンvol.3 加治枝里子「ストライプの光線」でも、素敵な写真を展示してくれた写真家の加治枝里子さんの作品が、現在代官山蔦屋で開催中のTRANSIT37号の発売記念写真展「アイスランドの夏をあつめて」で展示されている。

旅をテーマに毎号素晴らしい写真と編集視点で世界のみたこともない風景を見させてくれる雑誌「TRANSIT」。先日発売になった最新号となる37号の特集は「アイスランド」。
そのなかで加治さんは、「0歳児とアイスランド一周」というタイトルで、写真と文を寄稿している。

どこまでも白く、すみずみまでブルーな、そして儚い世界。
そんな場所にいる僕らは、どこかの見知らぬ惑星に舞い降りた小さな存在。

今回の代官山蔦屋で開催中の展示では、本誌とは別のサイドストーリーをみることができる。

その展示に合わせて、ZINE「となりの惑星 ICE CREAM ON ICE PLANET」(限定500部)もリリース。加治さん初のZINE作品にも注目したい。

〜ZINEより〜

霧で迷子になった。

歩いても歩いても真っ白な霧しか見えない。

突然遠くの方で大きな氷が割れる音がした。

その音が聞こえる方へと向かう。

辿り着くと霧は抜け、黒い大地が広がっていた。

そこには大きな氷や小さな氷が無数に落ちていた。

そっとその氷をすくって舐めてみる。

冷たくて甘い氷がスーと喉を通った。

なんだか地球によく似た場所だった。

加治枝里子(ERIKO KAJI )
1981年生まれ。アメリカの美術大学で写真を学んだのち、2006年にフランス・パリを拠点に独立。2010年東京に拠点を移す。『TRANSIT』『Coyote』などをはじめ雑誌や広告を中心に活動しながら作品制作も続けている。
http://www.erikokaji.com/

  • TRANSIT37号 発売記念写真展
    「アイスランドの夏をあつめて」
  • 場所:代官山 蔦屋書店 2号館ギャラリー
  • 東京都渋谷区猿楽町17-5
  • 会期:2017年9月15日(金)〜10月1日(日)
  • 時間:7:00〜深夜2:00(営業時間)
  • 入場無料

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