テラススクエアフォトエキシビション vol.20
池谷陸 A walk of a Seeker
2021.8.17

静けさの漂う風景と肖像。

テラススクエアフォトエキシビションVol.20は、写真家・池谷陸の個展を開催する。
本展はこれまで池谷が撮影してきた作品と、友人が執筆した「A walk of a Seeker」とタイトルがつけられたショート・ショートをもとに制作された作品から構成される(次週更新の記事にてショート・ショート全文を公開予定)。

池谷にとって写真はその時々の心情を自らみることができる最適なものだという。

「A walk of a Seeker」というタイトルから想起されるものはどこかミステリアスなイメージ。散策者が向かう先は、深い森なのか、人間の心の深層なのか?

映像作家アンドレイ・タルコフスキーは、晩年の『Nostalghia』と『Offret/Sacrificatio』という2本の作品の中で、深い孤独の心を抱えた人間の精神世界を美しい映像世界に結実させた。
ここに写し出されたものは現実なのか、それともユートピアなのか?
写真にもし言葉があるとすればそこには喜び、不安、自由、ゆらぎ、希望といった感情、夜に見る夢など、個人に依拠するゆるぎのない感性から無限に反復される詩が浮かび上がるのかもしれない。

これらモノクロームの静謐なイメージはそれに向き合うものの心の中にどんなシーンを浮かび上がらせるのだろうか。

池谷陸 RIKU IKEYA
2000年生まれ。
ランドスケープ、ポートレイトを中心に、ブランドのルックブックや広告で活動中。JALから新たに出たLCC「ZIP AIR」の全ビジュアルを手がける。
2020年個展「Everything is Connected2 – CHOICE」を開催した。
@ikyri_

テキスト=加藤孝司 Takashi Kato

  • テラススクエアフォトエキシビションVol.20「池谷陸 RIKU IKEYA A walk of a Seeker」
  • 住所: 千代田区神田錦町3-22 テラススクエア 1F エントランスロビー
  • 開催日時: 2021年8月23日(月)〜2021年11月20日(金) / 8:00~20:00
  • 休館日: 土曜・日曜・祝日 入場無料
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