WeWorkで新しい”働く”を創出する(後編)
2018.1.18

後編ではWeWorkがもつネットワークについて、コワーキングスペースで重要な役割を担う、「ローカル」についてなどお話をうかがいます。働き方の多様化が一般的になりつつある現在において、今後求められるのが、「ネットワークの深度」。ビジネスにつながるネットワークはもちろん、人生の質の向上がこのフェーズでは重要になります。エビーさんの言葉から、WeWorkが目指すその先に働き方を感じていただければ幸いです。

グローバルなネットワークであらたなビジネスを

ー 東京でWeWorkを開くことでもっとも期待しているのはどのようなことでしょうか?たとえばどんなコミュニティが出来上がってほしいと思っていますか?

もう本当に東京でオープンすることを楽しみにしています。世界中のみなさんがご存知なように、東京は歴史的にみてイノベーションの先駆的な都市です。WeWorkを通じて東京のクリエイターのみなさんを、私たちのグローバルなネットワークに招待することをワクワクしながら楽しみにしています。

ー 日本人はWeWorkに行くと英語で話さないといけないかもと恐れている人もいますが実際、海外のWeWorkでは母国語と英語のどちらがより多く使われていますか?それとコミュニティチームに関してもう少し教えてください。

ウィワークならではのスタッフとして雇っているコミュニティチームはバイリンガルですので、言語に関してはまったく心配なさらないでください。スタッフだけでなく、書類関係などを担当するコンサルタントやエンジニアも東京で雇っています。グローバルネットワークのいいところとしては、東京のコミュニティチームは日本語英語が出来て、上海のコミュニティチームは中国語と英語ができますので、東京と上海間では英語でコミュニケーションすることができます。そのためにもグローバルネットワークをローカルな人々で運営することが大切です。スペースに関しては、ミーティングルーム、コミュニティスペースなどどの国でも同じフォーマットなのですが、デザインをその国らしいものにこだわっています。コミュニティチームにはエネルギッシュな人たちが揃っていますので、彼らと話すだけでもエネルギーをもらうことができるのではないでしょうか。

エビー・ワイズカーバーさんインタビュー

ー WeWorkの海外のメンバーとのコミュニケーションなど、外国人と知り合いになりたいのですがそういった可能性は高いですか?

ひとつ面白いことは、グローバルカンパニーがローカルの中にメンバーシップをもつということがあります。中国のWeWorkの拠点にはふたつのグローバルカンパニーが入居しています。そのようなグローバルカンパニーとお付き合いをしたいと思っている人にとっても、WeWorkのメンバーシップをとることで繋がりをもつことが期待できると思います。東京においてもスタートこそは東京でビジネスを展開するスタートアップの方々でコミュニティをつくっていくことになるとは思うのですが、これからはWeWorkならではのグローバルなシチュエーションの中で、グローバルカンパニーで東京でビジネスをしたい人たちが参画してくる可能性があるということがメンバーのビジネスの発展に寄与すると思います。

ー 他の日本のコワーキングスペースと比べて料金が少し高いイメージがありますが、立地など、それでも利用するメリットはどのようなところにあるとお考えですか?

世界最高峰のプライベートオフィスとして使っていただけることもそうですが、なんといってもWeWorkのメンバーシップになっていただければ世界中の16万人もの会員とのコネクション、メンバーネットワークに参加していただくことができます。それは私たちの最大の強みだと思います。それとコーヒーからビールまですべて好きなときに自由にいくらでも飲むこともできるラウンジや、超高速インターネット、会議室、印刷、コピー、スキャンができる多機能コピー機も御自由にお使いいただけます。とにかく働く人たちが円滑に仕事ができるようになることを重視しており、目的に応じたさまざまなプラン、月ごとのフレキシブルな契約ができますので入居のきっかけとしての敷居はとても低く設定しています。

エビー・ワイズカーバーさんインタビュー

生活と仕事の質をより高く

ー 東京の下町には昔から隣人とのコミュニケーションなどネットワークを築いてき文化と歴史があります。今回の「ドットフェス」は東京の伝統的なエリアである神田錦町での開催になりますが、トラディショナルな伝統のあるこのような場所にWeWorkが進出する可能性はありますか?

現在、東京の4つの場所で展開することを進めていますが、WeWork自体のコミュニティが多様な人々に対してオープンに、コミュニティをつくることをモットーとしています。ですのでいずれは東京という多様な側面をもった都市の中のトラディショナルな歴史的な場所に開くことも可能性としてはあるのではないでしょうか。

ー コワーキングスペースという場所が誕生して10年あまり経ちますが、この10年だけをみても働き方はものすごいスピードで変化しています。エビーさんご自身は今後、働き方はどのように変化していくとお考えですか?

そういった意味では「コワーキングスペース」こそが未来なのではないでしょうか。今後ビジネスにおいては、グローバルネットワークにいること自体が、個人、大企業にとって重要になってきます。それを促進するためにテクノロジーを活用することは不可欠です。そこでは人生そのもの、そして仕事をいかに楽しむか、その質の充実が欠かせないものだと私たちは考えています。そのために自分らしくいられる、価値観の近い人同士が集まれるネットワークに参加することが重要になります。そういった意味ではコミュニティ意識の高い日本においてはそれはとてもやりやすい環境なのではないでしょうか。「Do what you love」がWeWorkのミッションでありメッセージなのですが、それは、「自分が思いをもっていることをやりましょう」ということです。私たちはWeWorkはメンバーのみなさんが成功するこを全力でバックアップしたいと思っています。

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