Point of view.
石田真澄『A Day in the Life』
2018.2.24

テラススクエアで開催中の写真家、石田真澄さんの作品展「A Day in the Life」。会期も残すところわずかとなってきました。今回は石田真澄さん撮影による会場写真と、以前に行ったインタヴューの再録をお届けします。

写真家が切り取る、テラススクエアの風景。素敵です。

ー 今回選ばれた作品について教えてください。

今までのスナップを中心にセレクトしました。一部は実際に私が神田の街を歩いて撮りおろしたものです。

ー 写真を撮る際に大切にしているのはどのようなことでしょうか?

目に見えないものでも写真の中には写るということを信じることです。

ー 光が特徴的なのですが、石田さんにとって光とは?

常に変化をしていていつ消えるか分からない存在。
終わること、変化すること、忘れてしまうこと、を恐れている日々の記憶と同じで、残しておかなければと感じるものです。

ー 石田さんにとって写真とは?

何を見て、誰と過ごして、どんなことを感じて、その中で自分が何を残しておきたくて何を記録したのか、そんなものが真っ直ぐに形に残るものだと思います。
今までもこれからも記録であって、収集のようなものともいえるかもしれません。

ー 展覧会タイトルに込めた思いを教えてください。

『A Day in the Life』には、人生の中のある一日の写真という意味もあるのですが、
ビートルズの歌のタイトルからも意味をとりました。
この歌は歌詞やpvはもちろん曲調も、関連性のないコラージュのように立て続けに変化していくイメージがあります。
私たちが過ごす毎日は、ある1日をとっても、その人にとって人生で1番幸福な1日かもしれないし、隣に座っている人は人生で1番苦しい1日かもしれない。
そんな風におなじ1日でも全く違う生活をしているということや、新聞のように昨日の出来事を不幸なことも幸運なことも一様に並べて書いていることが面白いなって感じたことがありました。コラージュのようだなと。
そう感じていたことをネガを時系列に整理している時に思い出したんです。 日々の写真を一様に並べていくことがこの写真展と重なってこのタイトルではどうかなと思いました。

写真と文=加藤孝司
  • テラススクエアフォトエキシビションVol.8
    石田真澄「A Day in the Life」
  • 住所: 千代田区神田錦町3-22 テラススクエア 1F エントランスロビー
  • 開催日時: 2017年12月7日 (木)~2018年3月9日(金) / 8:00~20:00
  • 休館日: 土曜・日曜・祝日
  • 入場無料
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